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SAP導入における失敗

SAP・ERPのニーズが高まる中、実際に導入したものの失敗する企業も少なくありません。ここではなぜSAP・ERPの導入に失敗してしまったのか、事例やよくある失敗を紹介します。

目次

SAP導入における成功とは

SAP・ERP導入の成功は、期待通りの品質でシステムが構築され、予算内でのコスト管理と計画通りに納品されることが挙げられます。

他にも、導入後は以前に多くの時間がかかっていた業務処理が短縮され、業務効率が向上することや企業が抱えていた業務課題が改善し、運用効率が高まることも成功と言えるでしょう。

多くの企業では、業務効率化や生産性の向上を目的に導入されていることがわかります。

SAP導入でよくある失敗

SAP・ERP導入での失敗例として多いのは費用面です。SAPは導入する範囲によって費用が異なるため、当初想定していた予算よりも多額の費用がかかってしまうケースは多くあります。

その他にも、社員の抵抗があり業務改革につながらないケースや、これまでの経営方法のまま運用してしまいデジタルデータを活用しきれないケース、導入後のシステム運用や保守のコストが想像よりも高く、経営を圧迫するケースなど企業によって失敗する理由はさまざまです。

SAP導入に失敗した事例

導入後のコストを
意識できていなかった

SAPの導入では、初期投資だけでなく継続的な保守費用も伴うため、全体のコストを把握する必要があります。

導入後に、高額な保守費用が原因で廃棄せざるを得なかった事例があります。システムの定期的なバージョンアップや外付けソフトのメンテナンスが、数億円の追加コストを引き起こすリスクがあることを念頭に置いておきましょう。

システム導入が手段ではなく、
目的となっていた

SAP・ERPの導入が、手段としてではなく目的となってしまう事例もあります。

たとえば、DX推進を理由に経営層がトップダウンで強引な導入を進めてしまうと、実際の業務に合わず、現場で利活用されないリスクがあります。

部署間でコミュニケーションが
取れていない

SAP導入が企業全体での取り組みとして認識されていないことで、部署間での連携がうまくいかないケースもあります。通常、SAPのような基幹システムプロジェクトは製造から販売、納品、請求書発行までの全工程をカバーし、全社的な取り組みが求められます。

しかし、部署間での連携がスムーズでないとシステムが限定的にしか使用されず、部分的な導入に留まってしまうリスクがあります。これでは基幹システムとしての利活用がなされません。

システム要件と実際の業務要件の
すり合わせができていなかった

システムの要件と実際の業務要件のすり合わせができておらず、要件の整合性が取れていないとSAP導入後に現場の業務に合わず、作業のやり直しやシステムの廃棄を選択せざるを得ないこともあり得ます。

物流管理システムの導入に失敗した事例では、プロジェクトの中止を迫られ、ベンダーに損害賠償を請求を行うまでに発展。大手コンサルティングファームであっても、業務とシステムの要件が十分に合致していない場合があります。SAP・ERPの導入時には、要件の詳細なすり合わせが必須だと言えます。

SAP導入で失敗しないための
ポイント

自社の課題やゴールの明確化

SAP・ERPの導入に不可欠なのが自社の課題を明確にすることです。課題を把握することで、導入目的も明確化しなくてはなりません。業務とシステムの理想的な状態を整理し、目的やゴールを設定することで、適切なERPの選定や要件定義が可能となります。

ベンダーやパートナーに
依存しない体制を作る

ベンダーやパートナーに依存しすぎない体制を構築することが重要です。ERP導入の失敗はしばしば、外部のベンダーやパートナーへの過度な依存から生じることがあります。

ERP製品について深い理解を持つ内部の人材を育成し、自社で運用を進めるのも良いでしょう。ベンダーやパートナーはサポートする役割に留め、主導権を自社内に保つことが成功のカギとなります。

プロジェクトチームの体制を作り
現場へ浸透させる

ERP導入成功のためには、適切なプロジェクトチームの構築も必要です。プロジェクトチームが導入全体を管理できるようにしましょう。

導入後の業務変更は現場に大きな負担をもたらすため、変更をしっかりと理解させることが必要です。さらに、システム稼働後に問題点を定期的に検証し、継続的な改善を行うことで利活用を進められるでしょう。

費用オーバーを防ぐ
パッケージプランを検討する

費用面を緻密に検討することが重要なSAP・ERPの導入。そこで、費用オーバーを防ぐためのパッケージプランの活用もひとつの方法です。業界や業種に合わせてパッケージングされているため自社の業務体系にフィットしやすく、開発コストを抑えることができるのがメリットです。

編集チームまとめ

SAP・ERPの導入では、初期費用だけでなく、運用していく中でも膨大なコストがかかってしまったケースや想定よりも成果を挙げられなかったケースなどがあり得ます。SAP導入はあくまでも目的達成・課題克服のために導入するべきです。パッケージンプランの活用も含め、コストを抑えながら導入し、うまく利活用できるよう導入前に計画を立てると良いでしょう。

【業種別】
成長企業を支えるSAP導入支援
パートナー3選

中堅企業へのSAP導入実績があるSAPパートナーの中でも、SAPから公式に技術力を評価されている証である「プラチナパートナー」または「ゴールドパートナー」認定の企業を厳選(※)
業種別にSAP導入を得意とするパートナーを紹介します。

生産管理に対応する
製造業なら
アイ・ピー・エス
おすすめする理由
製造業だけで90件以上ものプロジェクト元請実績(※1)があるアイ・ピー・エス。
複雑な生産管理に必要な要件定義ができるSAP S/4 HANAのPrivate Editionに加えて、コストを抑えながら業務の標準化が叶うPublic Edition(※2)の両方の導入に対応可能。リソースが限定される中堅の製造業に適した提案ができる。
三国間取引を行う
専門商社なら
NTTデータ
グローバル
ソリューションズ
おすすめする理由
三国間取引、諸掛計上、検収照合や月締請求書、日本独自の会計・請求処理に必要な仕組みや商習慣などを考慮した専用テンプレートを展開。
公式HPにあるSAP導入実績は9割以上が商社向け(※2)となっており、負担を軽減しながら専門商社に合ったSAPの迅速な導入ができる。
人材が資本となる
プロフェッショナル
サービス業
なら
フォーカスシステムズ
おすすめする理由
SAP本社からSAP S/4HANA Cloudの売上高の実績において受賞歴(※3)があるフォーカスシステムズ。
2020年12月から2022年11月7日の約2年間でプロフェッショナルサービス業向けに20社を超える実績(※4)を有しており、人材管理モジュールを活用したリソース最適化が期待できる。

※参照元:SAP公式HP(https://partnerfinder.sap.com/profile/0000275536)
※参照元:SAP公式HP(https://partnerfinder.sap.com/profile/0000025940)
※参照元:SAP公式HP(https://partnerfinder.sap.com/profile/0000634267)
※1 90件(期間:1997年~2024年)※参照元:アイ・ピー・エス公式HP(https://ips.ne.jp/products/consulting)
※2 SAP S/4HANAの2つの導入オプションのこと。Private Editionは各社に合わせた柔軟なカスタマイズが可能なため、複雑な業務プロセスに対応でき、Public Editionは標準機能により業務の標準化とコストを抑えた導入ができる。
※3 公式HPにあるSAP導入実績の中で、全21社中19社が商社向けの実績。
※4 SAP AWARD OF EXCELLENCE 2023<Cloud 部門>「Public Cloudアワード」※参照元:SAPジャパン(https://news.sap.com/japan/2023/03/sap-award-of-excellence-0310_partneraward/)
※5 参照元:フォーカスシステムズ プレスリリース[PDF](https://production-mkdd-news.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/urn%3Anewsml%3Atdnet.info%3A20221107557551/140120221107557551.pdf)

【業種別】成長企業を支えるSAP導入支援パートナー3選
【業種別】

成長企業を支える
SAP導入支援パートナー3選